MacでWebKitの開発とあれこれ

先日、Macbook Proを購入したのでWebKitコンパイルしてみました。
Macは初ですが、さすがに元々がアップルが開発したものだけあって、
Windowsと比べてびっくりするくらい、すんなり終わりました。
すんなり終わりすぎて、書くことがないのでついでに開発周りの
あれこれも一緒に調べてみました。


1. XCode のインストール
アップルのHPへ行ってダウンロードしてインストールします。
現時点での最新は、Xcode 3.2.2 Developer Tools のようです。

http://connect.apple.com/

Tiger以降では、SubversionPython は入っているようなので
インストールは不要です。


2.ソースの取得
アプリケーション>ユーティリティ>ターミナルで以下のコマンドを実行します。
コマンドはWindowsの時と同様です。

#Subversion を使ってソース取得
svn checkout http://svn.webkit.org/repository/webkit/trunk WebKit


#最新ソースの取得と環境設定
WebKit/WebKitTools/Scripts/update-webkit


3.ビルド
そのままターミナルで以下のコマンドを実行します。

#ビルド
WebKit/WebKitTools/Scripts/build-webkit --debug


#Safari の実行
WebKit/WebKitTools/Scripts/run-safari

以上で終了です。


XCodeでソースの中身をチェックしたい場合は、WebKitのソースツリーの
各フォルダにXCode用のプロジェクトファイルがあるのでそれを開いてください。
例えば、WebCoreをチェックしたい場合は以下のファイルが該当ファイルになります。

WebKit/WebCore/WebCore.xcodeproj


WebKitの開発にあたって
基本的に公式サイトから飛べますが、自分で開発を始める際にも必要で
あろう雑多な情報をメモっておきます。
まだ実際に使ったことがないものもあるのでコメントは適当です。

http://webkit.org/contact.html


・ブログ
Surfin’ Safari
http://webkit.org/blog/

大きな変更や、新しい機能の使い方などが紹介されています。
新しいレビュワーの告知もここでされています。


メーリングリスト
[webkit-dev]
開発者用のメーリングリスト
日々活発な議論がされています。


[webkit-help]
ビルド方法やAPIの使い方などを質問できるようです。
RTFMとは言われない、はず。


以下、自動通知用のメーリングリストです。
[webkit-reviews]
Bugzilaに登録されたレビュー待ちのパッチを通知する。


[webkit-changes]
コミットされた変更を通知する。

[webkit-unassigned]
Bugzilaに登録された新しいバグを通知する。


IRC
サーバ:irc.freenode.net
チャンネル:#webkit


主要な開発者が常駐しているようですが、
まだ入ったことはありません・・・。


・コーディング規約
http://webkit.org/coding/coding-style.html
レビューを受ける前にセルフチェックしましょう。
暗黙的なルールもあるようですが。


・Bugzilla
https://bugs.webkit.org/

パッチを作る際には、こちらからバグを探します。
自分で発見した場合、先に登録してからパッチを作ります。
プライオリティが低く、ステータスがNEWになっているものを選びましょう。
プライオリティが高いものはベテランに任せておきましょう。


wikipedia
http://trac.webkit.org/wiki

Wikiです。中身は未読です・・・。


・timeline
http://trac.webkit.org/timeline

こちらで各Changesetのタイムラインと概要がわかります。


・buildbot
http://build.webkit.org/

WebKitのビルドは自動化されていますが、Core Consoleや Core Waterfallなどで
各環境でのビルドの状況がリアルタイムで確認できます。


下調べの内容は以上です。
次はHTML5についても触れたいところですが、
先にブログの見た目を整えるのが先かもしれません。
自分で見てて見づらい・・・。